離婚しても困らない女性

こんなことでは、生産性も上がらないと反省はするが、「やる気」をみせて上司にアピールしないと、「だからオンナは」といわれる。「やる気」と「協調性」は、仕事の達成度以上に重要なのだ。そもそもが、基幹社員選抜の基準が、「転勤ができるか」「子どもを産まないか」「接待にどれだけつきあえるか」「出身大学がブランド大学か」など、業績とさして関係のない項目から成り立っているのだから、当然かもしれない。厳しい経営環境なのに、そんな人材選びでもなんとかなっているのは、大手企業だけはつぶさない、という政府の方針があるからだ。九○年代、大手企業の相次ぐ倒産で、会社員たちの不安感が高まり、政府は大手企業については、「社会的影響」が大きいので極力つぶさないとの方針を出した。こんな生活では、基幹社員の離婚は少なくないが、決断できる妻の多くは実家に資産があり、離婚しても困らない女性だ。一方、実家がさほど裕福でない女性は離婚したがらない。離婚のときの妻への財産分与は原則半分との案を盛り込んだ民法改正が九○年代に通らなかったため、いまでは財産分与といってもたかがしれている。「基幹社員」の妻でいつづければ、食べるだけは安泰だ。「でも、離婚したくなくたって、相手が帰ってこないんじゃね」と数日前、久々にたずねてきた高校時代の友人の恋子が、自虐的にいった。恋子は、「愛に生きる」と宣言して成子の同僚の基幹社員と結婚。


参考:


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